僕を使ってダメだったら、パラパラ踊りに行きます。愛され続けるお笑い芸人・長州小力の頭の中
#インタビュー
2023.09.14

僕を使ってダメだったら、パラパラ踊りに行きます。愛され続けるお笑い芸人・長州小力の頭の中

Sketttでも人気の長州小力さんをクローズアップ。「キレてないですよー」で周囲を和ませ、パラパラではぽっちゃりした体型でキレのいいダンスを披露。その人気ぶりは健在です。どうしてそこまで魅了させられるのか、インタビューを通して少しだけわかったような気がします。

INDEX
  1. 周囲からのイメージはパンダ!?
  2. 昔からよく声をかけられる存在だった
  3. 子供からお年寄りまでの知名度が高い
  4. Sketttは写真によって違う一面が見えてくる
  5. もっと身近で距離感の近い使い方をしてほしい
  6. こんなにお腹を出すつもりじゃなかった
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長州小力

1972年2月5日生まれ。売れない芸人時代を過ごすなど紆余曲折を経たあと、お笑いプロレス団体の西口プロレスのメンバーとして、長州小力として活躍。2005年にHINOIチームと「NIGHT OF FIRE」に併せてパラパラ(通称小力パラパラ)でキモ可愛いとブレイク。「キレてないですよ」のフレーズでおなじみ。

周囲からのイメージはパンダ!?

ご自身のキャラクターをひと言でいうとなんですか?

まあインパクトじゃないですか。インパクト!長州力さんというプロレスラーは、プロレスは人が見るもんだと考えて、強さだけじゃなくてインパクトが持ち味っていう。だから僕もインパクトなのかなと思っています。

ご自身では、どんなイメージだと思っていますか?

ネットとか見ると可愛いっていうのが多い。それと、周りに言われてそうかなと思ったのは「お前、パンダと一緒だな」かな。よく言えば、パンダってイメージがいい。好きな人も多いし、あまり嫌いな人いないし。でも、近くに寄ったら意外とちゃんとクマだったり、目が怖かったり。僕も近くに寄るとそれなりにちゃんとしたおじさんじゃないですか。人間像もあると思う。だからパンダっぽいなって言われたら、確かにと。パンダというイメージはありがたいなと思っています。

具体的にはどんなイメージだと思いますか?

やわらかいイメージを持っていただいているからなのか、優しそうとか可愛いっていうのが多いです。特に若い女の子とかは可愛いっていう意見多かったですね。ただ、可愛いっていう表現はありがたいんですけど、中途半端で嫌なんですよね。僕はお笑い芸人をやっているつもりでいるので、面白いか面白くないか。そっちの方が一番言われたいんです。でも、Sketttさんのようなお仕事も、僕を優しそうな人だからという起用の理由もあるので、やっぱり必要なのかなと思います。可愛いとか優しそうとかって、誰かの会社のフィルターになるじゃないですか。僕らそしたらやっぱりいいイメージでいるべきだと思うし、それもひとつの仕事かなと思うので。

実際ファンの方はどういう層が多いんですか?

ファンレターは子供さんかバツイチ女子です(笑)。僕は未婚でバツもないんですけど、バツイチの方はそれなりにみんな疲れたり傷ついたりしているので、次は失敗したくないんだろうなという思いで僕を見ると安心するみたいですよ。癒やしみたいです。ファンレターは、やっぱり嬉しいことなので目を通しますね。同年代くらいの女性とかでも“やっぱり好きです”みたいな感じで送ってきます。

昔からよく声をかけられる存在だった

男性からのファンレターもきますか?

男性からのファンレターってあんまり来ないですね。男性はファンレターを書かないかもしれないですね。女性は直で会うと、みんな笑顔で向かってきます。みんな嬉しそうに。それは、やっぱりこういう露骨な格好だから笑うしかないのかなと(笑)。

ハッピーオーラがあると言われませんか?

よく言われますね。街で歩いていると、昔から普通によく声をかけられました。売れる前ですが、駅で切符買っているときに「どうやって切符買えばいいの?」とか。あとは踏切で、オートバイで待っていたんですよ。そこに原付のおじいちゃんが来て、「そのバイク、値段どれくらい?」みたいな。なんだろうね。なんかね話しかけやすいらしくて。それはなんかありがたいですよね。

髪はオールバックにされていますが普段は?

普段はどっちかっていうとサラサラヘア。面倒くさいので、カチューシャをして帽子かぶってる。今はマスクしてれば別にわからないと思うんだけど、やっぱり声っていうか、喋ったりすると、なんか見たことあるっていう表情はされます。声をかけられることが多いので、ほとんどずっと一人でも一人ぼっちじゃない感じがするんですよ。

子供からお年寄りまでの知名度が高い

ご自身の性格はどう思いますか?

偏屈です。僕の周りの人に聞いたら多分みんな偏屈ですと言うと思うよ。例えば人の言うことは聞かないです。でも別にこっちも聞いてないんです。こっちから聞いて人の意見を聞かないっていうのは傍若無人だと思うんですけど、僕、あんまり人にアドバイスとかもらうタイプじゃないんだろうね、自己流が強すぎて。今のこの長州小力も自分のお笑い構築なんですけど、習ったこともないんです。お笑いも習ったこともないし。だから、習うのが苦手なんだけど、自分で作って自分でやりたいことばかりが優先的になる。だから多分、相当偏屈になっているんでしょうね(笑)。

自分のアピールポイントはなんですか?

ありがたいことに、今も自分の感触としては、子どもからお年寄りまでは意外と覚えていただいているということ。だから今もインパクトがある。以前テレビで、20代の子は俺を知っているかという調査をしたんですよ。そうしたら30人中29人が知っている! なんかね、覚えてもらっています(笑)。昔もテレビで、地方のおじいちゃんおばあちゃんに「この人のフルネーム言えますか?」というのをやっていて、その時に司会されていた島田紳助さんと、タケシさんやさんまさんでも日本の認知度って98%なんです。知らない人がいるんですよ、2%も。僕は97%でした。あの大御所たちと同じくらい知られていたと思うと、ありがたいですよね。

Sketttは写真によって違う一面が見えてくる

Sketttの反響はありましたか?

反響、すごいですよ。僕らの写真を企業さんが工夫して宣伝されるじゃないですか。だからそれがうまくいっているんですよね。健康サプリメントの企業で、僕がスーツを着た写真を使ってくれたんですよ。スーツを着るとキュッと見えるし、なんか精悍な感じに見える。いつもはこういう恰好なんでね(笑)。周りからすごい連絡がきて、カッコイイみたいな、痩せたのかって。こんな効果があると思ってなかったんで、宣伝に使っていただいていますよって言ったけど、まあ、多い。

スーツの写真はどう思われましたか?

自分としては別になんも変わってないんですけど、(お腹を指して)ただやっぱりここがカッコよくないので(笑)。僕、ここ以外はパーツが細いんです。脚とか顔も小さい。シャツやスーツ着るとシルエットが消えるので、ちょっと面白いですね。でも、僕はやっぱりSketttさんはそういうことがいいんだと思います。そういうことっていうのは、例えばテレビCMだと意図的にアピールするけど、Sketttさんは写真によって違った一面が見えてくるのがいい!健康サプリメントの会社は最初3ヶ月契約だったんだけど、好評で1年契約になったんですよ。長く契約すれば、まあいわゆるプライスダウンじゃないですけど、企業さんに負担にならないように使えるんじゃないかと。

Sketttの中でも人気だとお聞きしましたが?

ありがたいことに! Sketttのすごいメンツの中で、「え? 俺でいいの?」って思っている。イベントにも呼んでもらってね。僕は本当に生がいいっすね。生がいい! やっぱりお笑い芸人なんで、感触が欲しいんです。このブース(展示会)をきっかけに地方の企業さんたちにも知ってもらいたいですね。こんな宣伝方法があるんだって。気軽にちょっと試してみて、そして仕事が上がっていけばいいなって思っています。

Sketttでの撮影はどうでしたか?

撮影のときに、これを着てくださいって何種類か渡された。ピタっとしたフィットネスウェアやスーツなど何種類も用意されていて楽しかったですね。テレビに出させていただくときなど仕事の中心が、このTシャツなんで、それ以外の服のイメージがないみたいでインパクトが出せたんじゃないかと。

もっと身近で距離感の近い使い方をしてほしい

これからどんな企業にご自身の宣伝素材を使ってもらいたいですか?

僕のやっぱり憧れはね、ビルの上の方にでかい看板があるじゃないですか。あんなのを一回くらいは味わってみたい。まあ、それは憧れ。でも、僕はそうなるというよりは、どっかの商店街のご夫婦でやられているような小さなラーメン屋さんとか豆腐屋さんとかもいい。ちょっと試しに起用してもらって、シャッター商店街が活性化していくような使い方もあるかもしれない。僕がやっているお笑いっていうのは、身近で距離感が近いものなんですよね。それに近いような使い方もありだなって。

お話を聞いていると、根底にはお笑い芸人のこだわりが強いようですが?

それしか僕は武器がないので。他のタレントさんのようにキレイでカッコよく見えるわけじゃないから。泥臭くてもなんでも人の世に一回出たわけなので。お笑いって、いい思い出の一部なんですよね。青春時代だったり、幼少期だったり。大人になってそのときのお笑いの人たちとまた出会えるきっかけになれたらいいですよね。会社でもうちょっといい成績をあげようってなったとき、そういう人たちが起用してくれて、多少の力になれたらうれしい。そうなったら、お互いにウィンウィンだと思うんです。

プロレスにも通じるんですか?

プロレスはウィンウィンじゃないとダメです。どっちが勝った、負けたじゃない。プロレスは、負けても美学があるし、勝っても美学がある。僕は自分の仕事しかわかんないですけど。

Sketttで採用された広告は見るんですか?

Sketttさんが送ってくれたものは見ています。ただ、WEBサイト用だったりいろいろちょこちょこやっているので、自分の携帯電話を見ているときに突然出てきたりするので、「ああ!これか!」とびっくりしたりする。でも、どんな使われ方をするかって楽しみですね。本当に面白いです。

こんなにお腹を出すつもりじゃなかった

お腹はトレードマークですよね?

正直、こんなにお腹のことを言われると思わなかった(笑)。テレビに出始めた当時、トレーナーを切っただけだったので洗うたびにほつれるので、切っては捨て切っては捨てってやってた。すると、だんだんお腹の露出が増えちゃって。忙しかったときなんて、ひどかったですよ。もう感覚が麻痺してるじゃないですか。年末特番で忙しすぎて(胸の下を指しながら)これぐらいだったんですよ。どんどん短くなっていて、隣のHGから「小力さん、お腹出すぎじゃないですか?」って。「そう?」みたいな時代がありましたから。この短いサイズでテレビ出ちゃったら、みんなお腹がかわいいって言うから、ちょっと意識しちゃって。ちょっと合わせてみたっていうか。別に最初はこんなに出すつもりはなかったんです。今の衣装はスポーツ生地です。

ちなみに体型はキープしているんですか? それとも自然なもの?

どうしようかな…。キープしていると言っておきたいんですけど、何も意識してないです(笑)。ナチュラルですね。

今後の小力さんの夢はなんですか?

僕、昔から夢がないタイプで、流動的に楽しいことをやって生きてきているんですね。ただ、やっぱり人に迷惑かけるまねはできない。今も変わらず長州小力ができているんで、僕は一生やっていきたいですね。長寿を取り越して、この素敵な日本で本当に生きていきたいです。

最後に今Sketttを検討している企業の方にひと言ありましたらお願いします。

じゃあ、最初に僕を使って言ってください(笑)。で、ダメだったら僕に文句を言ってきてください。もし本当にうまくいかなかったら、会社に行ってネタのパラパラを踊りに行くので(笑)。コロナでいろんな無茶苦茶になった生活リズムが元に戻るだけじゃ意味ないじゃないですか。パラパラが違う展開になってくるには何かきっかけが必要になるので、今はいい機会だと思っています。

この記事を書いたライター

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