2000年鹿児島県生まれの広報。ダンス、ドラマ、舞台、ミュージカル、歌舞伎、ファッションなど、生活の中心はエンタメ。最大の関心ごとはエンタメを正しく創り、届け、楽しむこと。
当記事は「SkyFest 2024」の東京会場に来場し、取材を行ったうえ作成いたしました。
2024年7月13日(土)、14日(日)に、『Sky 星を紡ぐ子どもたち』の5周年を記念したイベント「SkyFest 2024」が開催されました。
『Sky 星を紡ぐ子どもたち(以下、Sky)』は『風ノ旅ビト』を開発したゲームスタジオthatgamecompany(以下、TGC)が2019年に配信を開始したMMO(Massively Multiplayer Online※)です。
国籍や言語、人種、年齢、性別といったあらゆる文化的な要因に左右されたり、戦うことなく感情を揺さぶる平和な世界観と高いクオリティが評価され、世界中の人々から愛されています。
そんな『Sky』の5歳の誕生日をお祝いしようと、今回は作品初となるゲーム内とオフラインの同時イベントが開催されました。
オフラインの会場に駆けつけたのは、スペシャルサポーターの声優・梶裕貴さん。
そのほか、「ムーミン」とのコラボが発表されるなど大熱狂で幕を閉じた「SkyFest 2024」の東京会場のもようをたっぷりとお届けします。
※みんなで1つのゲームに参加し、遊んでいる人同士でコミュニケーションをとることができるゲーム
会場にはゲームの世界観に没入できる仕掛けが盛りだくさん。そして、ただ世界観を楽しむだけでなく、『Sky』をいつもとは違った角度から観察することができるコンテンツも豊富に用意されていました。
『Sky』の世界感がリアルに表現されたフォトスポットでは、入場特典のケープをイメージしたバッグを背負ったファンがゲームの世界を再現しながら撮影を楽しむ様子が見受けられました。
『Sky』の軌跡を辿るブースでは、エモーショナルな写真とその解説がずらり。
これまでの周年記念や『Sky』が「最も多くのユーザーが参加したコンサートがテーマの仮想空間」というギネス記録™️を樹立したときの思い出をじっくりと振り返ることができる空間になっていました。
『Sky』の美術に関する展示コーナーでは、最初期のイメージのスケッチやキャラクターの誕生秘話など、貴重なコンテンツが並んでいました。こだわり抜いた美術に触れることで、『Sky』を新たな視点で楽しむことができそうです。
最初期のインスピレーションとして紹介されているのはなんと『星の王子さま』!
TGCのオフィスを再現したエリアでは、『Sky』プレイヤーがクリエイター側の気持ちを味わえる貴重な体験型コンテンツが出現!
thatgamecompanyの歴史を象徴するポスターを背景に、ソファやお花を活用して写真を撮ることができるため、フォトスポットとしても大人気でした。
誰でも参加できる「Sky コミュニティー掲示板」には所狭しと並ぶファンアートが。
ゲーム内のTGCオフィスにも設置されているファンアートブースですが、会場ではファンが自分自身の手で装飾するスタイルで再現されていました。
かわいらしいブースが目を引くthatskyshopでのグッズ販売も大好評。5周年を記念したアイテムも登場し、イベントを盛り上げます。
時折会場を散歩していたのは、ゲームに登場するキャラクター「大精霊」たち。写真撮影やハイタッチにも快く応じてくれるサービス精神満載の大精霊に会場のファンは釘付けでした。
「SkyFest 2024」東京会場のステージプログラムはこちら!
2日間に渡るさまざまなステージの中から、今回は以下の3つのステージをピックアップしてお届けします。
1日目・Session2のスタートを盛り上げたのは『Sky』スペシャルサポーターを務める大人気声優の梶裕貴さん。
『Sky』のイベントに登壇するのは、2022年の東京ゲームショー以来。登場するやいないや、「皆さん楽しまれてますかー?いいな、到着したばかりでまだ観れてないんですけど、僕も早く観て回りたいです(笑)」と『Sky』の世界観を再現したイベント会場に感動を隠せないご様子。
TGCチームから、チームメンバーのサインが入ったアートブックと入場特典のケープを模したバッグをプレゼントされると、感慨深そうにアートブックをめくったり、「星の子の一員になれた!」と嬉しそうにバッグを背負ったりされていました。
登壇直前にthatgamecompanyの設立者であるジェノヴァ・チェンさんと念願の初対面を果たしたという梶さん。
「この方が中心となってこのカンパニーの作品が生まれたんだなって改めて感じました。すごく物腰が柔らかくて、遊び心のある方でした。」と感動を露にしていました。
会場では5周年の特別コラボ企画と題して、梶裕貴さんによる音声AIプロジェクトから生まれたキャラクター「梵そよぎ」がカバーした『Sky』の「Opening Breath」を用いた特別MVが初公開されました。
TGCから刺激を受けたことで、「プロアマ問わず、みんなで楽しく新しいものを作りたい」というコンセプトが生まれ、発展したという音声AIプロジェクト。
「どんな時代でも、どんな人にでも受け入れられる作品づくり」という理念に共感したTGC側が声をかけたことで、今回のコラボが実現したそうです。
また、テキストで喋りかけると「梵そよぎ」が自分で考えて喋り返してくれるというチャットボットアプリは2024年7月中にリリースされる予定とのことで、そちらにも期待が高まります。
「梵そよぎ」とのコラボMVに加え、2025年公開予定で進んでいるアニメーションプロジェクト『Sky: The Two Embers』の第1話の半分が初公開されました。
観客とともに約4分間の映像を鑑賞した梶さんは、「僕が喋っていいような空間じゃなかったですね。ゲームの世界観の良さはそのままにしつつ、めちゃくちゃ美しいグラフィックで。癒しなのかなと思ったら最後一波乱ありそうな感じ。来年の公開が楽しみです。」と想像以上のクオリティに感激。
2022年にアニメジャパンで発表を見届けたアニメーションプロジェクトが順調に進んでいるという報告を受けて、安堵の表情を見せる梶さんでした。
2025年には、アニメーションプロジェクトと合わせて、ゲーム内でもこの物語を別の角度から楽しむことができるシーズンが設けられるそうです。
また、同日のジェノヴァさんの基調公演のなかで発表された『Sky』と「ムーミン」のコラボについては、嬉しさのあまりすぐにXで投稿したという梶さん。
さらに、観客とともに2024年7月15日(月)の16時からスタートした新シーズン「重なる音色の季節」のトレーラーを観て、新たな『Sky』に期待を馳せていました。
グローバルでどんな人でも楽しめる、そして人々が繋がっていくという『Sky』の理念を体現した同イベントでは、ゲーム内でも東京の会場と同じ時間に同じような体験ができるアニバーサリーイベントが開催されていました。
コントローラーを渡され、手慣れた操作でゲームを進めていく梶さん。
ゲーム内の『Sky』の歴史を辿るパレードに参加したり、会場とゲームがリンクしたエリアを体感したりしながら、「本当に言葉はなくても、同じ場所にいなくても、みんなでひとつのイベントをお祝いできている感じがしていいですね。」と感想を語りました。
ステージのラストでは、『Sky』の5歳をお祝いしようということで、「大精霊」と『Sky』らしいブルーのケーキが登場。梶さんを筆頭に、会場がひとつとなってバースデーソングを歌い上げました。
最後に、会場に駆けつけたファンの方に対するコメントを求められた梶さんは、
「ありがとうございます。というか、僕もどっちかって言うと、皆さんと同じ気持ちでここに遊びに来させていただきまして。ゲームの中でも、違うかたちでも、みんなが自由に、そして平等に楽しめる機会を与えてくれるっていうのが本当に『Sky』というゲーム、そしてthatgamecompanyさんの志だなと感じる空間でした。
これからもね、癒されつつ、時にはちょっと戦いつつ、アニメの展開も楽しみにしながら、一緒に『Sky』と長い人生、5年といわず10年、20年、50年100年と一緒に楽しめたらなと思っております。これからも、どこかですれ違ってる星の子の仲間としてよろしくお願いいたします。」とにこやかに締めくくりました。
「Sky 星を紡ぐ放送局」は、プレイヤーともっと近い距離でコミュニケーションを取りたいというTGCスタッフの想いがきっかけでスタートしたカジュアルトーク。
今回の放送局では、4名のスタッフが会場に足を運べなかったプレイヤーへ向けたインスタライブとXのスペースも活用しながら、ニュース発表や参加型企画を行いました。
1つ目のニュースとして、「おおきなSOFVIMATES〜リトルオレオ〜」の発売決定が発表されました。
なんと、実際に『Sky』のプレイヤーでもあるメーカー担当者のこだわりで、パッケージのデザインは、それぞれのキャラクターが登場するエリアをモチーフにした背景になっているそうです。
細部までこだわり抜かれたソフビの発売が待ち遠しいです。
会場ではスタンプラリーを全部クリアするとガシャポン®︎を回せることになっていましたが、2024年7月第3週より全国のガシャポン®︎自販機でカプセルラバーマスコット(書き下ろし/全12種)が順次登場することが発表されました。
また、ガシャポン®︎公式サイトの一部販売店舗をマップで表示する機能を活用すれば、効率的にガシャポン®︎に出会うことができるそうです。
全高17〜18センチの飾りやすいサイズで、スピーディーにお届けしてくれる、フィギュアファンにやさしいカタチを追求したシリーズ「POP UP PARADE」より、星の子どものフィギュアが発売されることも発表されました。
詳細は後日発表される予定です。
放送局では、怒涛のニュース発表に続き、『Sky』の5年間をゆるりと振り返るコーナーが実施されました。
各シーズンに生まれた星の子(プレイを開始したプレイヤー)たちが挙手をするといった参加型のコミュニケーションが印象的だった本企画では、それぞれのシーズンの裏話も飛び出しました。
特に衝撃的だったのは、2020年1月からリリースされた「リズムが弾ける季節」が、実はワールドリリースの前に先行で配信された季節のリバイバルだったというお話。システム上最初の季節の名前がついていたため、裏側では混乱を招いていたという秘話に、放送局のメンバーたちも衝撃を隠せない様子でした。
また、Switch版リリースに合わせて登場した「星の王子様の季節」では、「新しく仲間入りする星の子たちを助けてあげよう」という既存プレイヤーの動きが嬉しかったという素敵な思い出も共有されました。
放送局のラストで行われたのは、勝ち残ったプレイヤー10名に5周年記念のTシャツがプレゼントされる「星の子じゃんけん」。全身を使ったオリジナルのポーズで放送局メンバーと対決します。
勝ち残りのプレイヤーが十数名となったところで、じゃんけんは終了。「大丈夫!ちょっと多めに(Tシャツを)持ってきたから!」と、サービス精神満載の放送局メンバーの一声に、会場は大きな拍手に包まれました。
リード・オーディオ・デザイナー/ジャパン・ブランド・リードの水谷立さんが『Sky』の音に関する細かい創意工夫について解説するこのコーナー。
『Sky』におけるサウンド・デザインは、プレイヤーがゲームを遂行するうえで必要な情報伝達を行う以外に、プレイヤーの文化的背景に関わりなく物語を語り、感情を揺さぶることが求められます。
このステージでは、そんな『Sky』の音の秘密を探るべく、イマーシブ・オーディオとサウンド・アクセシビリティの2点について詳しいお話をうかがうことができました。
(ここでいうイマーシブ・オーディオとサウンド・アクセシビリティの定義は、あくまで『Sky』におけるものであり、一般的な用語の定義とは異なる場合があります。)
『Sky』におけるイマーシブ・オーディオは、「没入感をもたらすための音響技術」です。
たとえば、手を繋いだときに流れる音では、プレイヤー同士が心を繋ぐというあたたかさを表現するために、心拍音が用いられています。
また、雨音ひとつとっても、カメラとプレイヤーの位置関係によって多様な雨音が存在するそうです。
『Sky』におけるサウンド・アクセシビリティは「文化的な背景に依存しない音選び」を指します。
水谷さんによれば、これは、「文化的な特色を感じさせる音を選ばない」ということではなく、「色々な文化的背景を持つ音を共存させる」ということ。その組み合わせによって『Sky』独自の文化や自然を生み出すことを目指しているそうです。
たとえば、プレイヤーがジャンプして雲に触れる音は、文化的背景にかかわらず子どものころの「嬉しい記憶」や「楽しい思い出」と結びついているような、石鹸をもこもこと泡立てる音、炭酸飲料を氷の入ったグラスに注ぐ音、餃子をフライパンで焼く音、そしてベルツリーの音という4つを組み合わせて作られたもの。
ゲームを始めたばかりで「雲に触れてエナジーを回復して空を飛ぶ」といったルールをまだ知らないプレイヤーにも、「なんだか心地良い音がするから、もっと雲に触りたい」と思ってもらうことで、体感的にルールを学ぶことができる仕組みになっています。
文化的背景に依存せず、誰もが楽しめるゲームを支えるために、さまざまな創意工夫が施されている『Sky』の音。
質疑応答コーナーでは、熱心な『Sky』プレイヤーならではの細かい質問が飛び交うなど、水谷さんの貴重なお話に観客も興味津々の様子でした。
講演のラストでは、水谷さんの即興的な掛け声で、ステージに登壇したTGCチーム。チーム全員が達成感に包まれた笑顔で1日目を締めくくりました。
文化的背景にかかわらず誰もが楽しめる『Sky』の世界が体現された「SkyFest 2024」。東京会場には『Sky』愛を感じるポイントがいくつもありました。
TGCオフィスに飾られたコミュニティー掲示板やメッセージ・ボードにはファンからの愛がびっしり。せっかくならファンが自らの手で掲示板を埋められるようにしたいというスタッフの想いをしっかりと受け止めたファンが、思い思いに『Sky』への愛を表現していました。
「誰もが楽しめる」という理念を軸に、ゲーム内のイベントやSNSを活用して、会場に足を運べないプレイヤーにも疑似体験を提供したり、観客が長時間のイベントを自由に楽しむことができるようにサポートする姿が印象的だったTGCチーム。
長蛇の列ができていたアートブックのサイン会では、終始笑顔で一つひとつ丁寧にサインを書き上げていく姿も印象的でした。
会場の誰もが、チームの雰囲気がそのまま『Sky』の世界に現れていることを実感していたはずです。
TGCチームとプレイヤーの絆がグッと深まった「SkyFest 2024」。
このあたたかいコミュニティーが織りなす『Sky』には、これからどんな季節が訪れるのでしょうか。
続々と発表された、「ムーミン」コラボやアニメプロジェクトや新しいグッズの発売の動向からも目が離せません。
当記事は「SkyFest 2024」の東京会場に来場し、取材を行ったうえ作成いたしました。
2000年鹿児島県生まれの広報。ダンス、ドラマ、舞台、ミュージカル、歌舞伎、ファッションなど、生活の中心はエンタメ。最大の関心ごとはエンタメを正しく創り、届け、楽しむこと。