東京生まれ、渋谷ラバー。2011年小説『空のつくりかた』刊行。その後アパレル企業のコピーライティングをしたり、webメディアを立ち上げたり。最近の悩みは、趣味が多すぎてなにも極められないこと。でもそんな自分が好きです。
当記事はアンテナショップ「とっとり・おかやま新橋館」リニューアルオープンイベントに取材訪問し、作成いたしました。
トークセッション登壇者:
ガンバレルーヤ(よしこさん、まひるさん)
高橋 大輔さん
鳥取県知事 平井 伸治さん
岡山県知事 伊原木 隆太さん
2024年4月25日(木)、鳥取県・岡山県共同アンテナショップ「とっとり・おかやま新橋館」がリニューアルオープンし、そのセレモニーにIP magも参加させていただいたので、今回はそのレポートをお届けします!
ゲストにガンバレルーヤのおふたり(まひるさんが鳥取県出身)、高橋大輔さん(岡山県出身)をお招きし、平井伸治 鳥取県知事、伊原木隆太 岡山県知事のほか、浜崎晋一 鳥取県議会議長、小倉弘行 岡山県議会議長、株式会社天満屋 代表取締役社長 斎藤 和好さん、株式会社稲田屋本店 代表取締役社長 梅原 正樹さんという錚々たる顔ぶれが一堂に会したイベントでした。
特に両知事、はたまた平井県知事とガンバレルーヤ まひるさんの息の合った名コンビっぷりは必見です。
平井県知事は鳥取県産の伯州綿を用いた和装で、伊原木県知事は岡山県産のデニムを用いたスーツで登場。両県議会議長、株式会社天満屋、株式会社稲田屋それぞれの代表取締役社長、そしてゲストのガンバレルーヤ、高橋大輔さん勢揃いでテープカットを行い、午前10時にとっとり・おかやま新橋館はリニューアルオープンを果たしました。
ちなみに伊原木県知事の着用されていたデニムスーツについて、高橋大輔さんは「デニムを着てこられるって聞いていたのに全然着ていないじゃん!って思っちゃいました(笑)」と発言。伊原木県知事いわく、いいデニムスーツは通常のスーツと見分けがつかないそうで、まさに質のよさがうかがえる装いでした。
そもそも両県が共同でアンテナショップをオープンさせたのは10年前の2014年。それまで営業されていた「食のみやこ鳥取プラザ」をクローズし、新たに同じ新橋で立ち上がったのがはじまりです。
ふたつの県が共同で運営することに対し、伊原木県知事は「もし仲違いしたら大変なことになるのでチャレンジだったと思うけれど、平井県知事をはじめ、鳥取県のみなさまのあたたかい気配りがあり、互いのことを思いやりながら10年間仲良く、それぞれの物産を多くの方に紹介することができました」と振り返りました。
一方、平井県知事は「お互いが選んだ場所が合致したので『割り勘で運営できる』ということで始まりました」と笑いを誘い、同ショップ内レストラン「ももてなし家」の名前の由来にもなっている、岡山を代表する名産品 桃(夏)と鳥取を代表する名産品 梨(秋)の旬の時期に触れながら、あわせて真牡蠣(岡山、冬)と岩牡蠣(鳥取、夏)のシーズンが逆転していることを挙げ、「お互いに補い合いながら一年中楽しんでいただけます」と笑顔。
「岡山には白桃がありますが、鳥取には白兎(はくと)があります」とダジャレも飛び出し、その後も「砂丘からサンキュー!」と連発されるので、伊原木県知事も「平井県知事のあとに挨拶をするのはなかなか大変なことですが、後輩知事なので仕方ありません」と笑い、おふたりの10年の歩みが垣間見えるようでした。
まず鳥取・岡山両県の映像を流すために大型モニターを設置し、レストランとカフェエリアを分けることで多様なお客さまに対応できるようになりました。
くわえて2階にはオンライン対応可能の多目的スペースを新設。このスペースは両県の事業者が商談などに使用することができ、両県への移住や就職などの個別相談への対応も可能だそうです。もともと観光だけでなく、IJUターンのニーズを強化していきたいという目的もあってオープンされたので、引き続き注力される意向がうかがえます。
販売している地酒は有料試飲が可能になり、かねてより人気だったソフトクリームはメニューをより充実化。大人のお客さまもファミリーでお越しの方々も楽しめるのではないでしょうか。
また1階のショップでは、鳥取県の藍染工房ちずぶるーのフレンチシャツ、岡山県の岡山レースのスズラントートバッグなども新たに取り扱い、伝統工芸品の認知や販売にも力を入れていきます。
両県知事、ガンバレルーヤのおふたり、高橋大輔さんの4人で行われたトークセッションでは、まひるさんと高橋さんが中心となって、それぞれの出身県の魅力を語り合いました。
まひるさんは出身地である鳥取県の大山町について「やっぱり大自然が魅力ですね」と、ご自身の一番のパワースポットである「大山」を真っ先に想起。「伯耆富士といわれている中国地方最高峰の山で、四季折々見せる表情が違うので、いつ見てもみなさんの心に届くような山です」
くわえて「白バラ牛乳」も挙げていました。まひるさん曰く「私の体の半分は白バラ牛乳でできているといっても過言ではない」そうで、そのパッケージのかわいさから最近はグッズ展開もしているため、「毎朝白バラ牛乳のカップで白湯を飲んでいます」と言うと、すかさずよしこさんが「白バラ牛乳じゃない(笑)」とツッコむ場面も。
それを受けて平井県知事は「白バラ牛乳を飲むと、こういう元気で賢く美しく育つわけですね」とにっこり。2024年にパナソニックが行った水道水に関する全国調査で、鳥取県が水道水をおいしく感じると回答した割合がもっとも高かったことに触れると、よしこさんを交え3人で「ぜひ鳥取にウェルカニー!」と“カニの手”ポーズを披露しました。
一方、高橋さんは「瀬戸内海」を挙げ、「冬は鷲羽山ハイランドの中にあるスケートリンクで滑って、帰りにその綺麗な景色を見ながら帰りました」と、数々の「日本男子初」を冠せられる成績を残してきたスケート人生のはじまりともいえる思い出を明かしました。
伊原木県知事も瀬戸内海の美しさには熱がこもり、「日本のエーゲ海」ともいわれる牛窓を挙げながら、「みんなでエーゲ海に訴えられるんじゃないかと心配していましたが、最近は海外から来られる方々に『エーゲ海より綺麗だよ』と言っていただくこともあります」と賛同。
今回のリニューアルオープンを記念して、両県の名産品、特産品を詰め込んだ“ご当地丼”を期間限定で販売することが決定。それに先がけて、試食会が開かれました。実は鳥取県のご当地丼には高橋大輔さんのリクエストした具材、岡山県のご当地丼にはガンバレルーヤのリクエストした具材が入っているそうです。
まひるさんによって発表された鳥取県のご当地丼は、やはり鳥取県の代名詞ともいえる「砂漠」にインスパイアして作られたもの。
一見おいしさを感じさせない名前ですが、桜エビとニンニクで味を付けた香ばしいパン粉で砂っぽさを演出しており、むしろジャリジャリした食感が癖になる味わい。高橋さんも「もっとジャリジャリがあったほうがいいですね」と満足げでした。
またポイントとなるのは、ローストビーフとベニズワイガニがのった贅沢な組み合わせであること。砂丘を想起させる盛り付けとカニの甲羅が目を引く、フォトジェニックな見た目も魅力です。
この中で高橋さんがリクエストしたのは「鳥取和牛」。本当は鳥取県の名産いちご「とっておき」と組み合わせた丼を期待していたそうですが、カニと合わさることで、よりゴージャスな丼に仕上がりました。
こちらも名前が長いですが、岡山県のご当地丼です。一見ナスの蒲焼丼に見えるのに、実はその下にはローストビーフにサワラ、うに、いくらが隠れています。食べ進めるにつれて味わいが変わるため、飽きることなくぺろりとたいらげられそうです。
この中でガンバレルーヤのおふたりがリクエストしたのは、おかやま和牛。偶然2組とも牛肉被りしたわけですが、どちらも異なる味わいが魅力なので、食べ比べてみるのもいいかもしれません。
高橋さんが「贅沢すぎて子どもにはもったいないから、おじいさんもおばあさんもこっそり食べたんですね」と言うと、平井県知事は「人気が出て売れそうですね。『あだるど〜!』って」と絶好調。
くわえて「普段はやらないんですけど」と前置きしたうえで「高橋大輔さんとかけて、とっとり・おかやま新橋館と解きます」となぞかけを披露。「そのこころは、回転(開店)して飛躍します」。
すると続けて、まひるさんもやはり「普段はやらないんですけど」と前置きしたうえで応戦。「平井県知事とかけまして、高橋大輔さんのスケートと解きます。そのこころは」まで言うと、平井県知事が「どちらも滑るでしょう」とオチを奪って会場を沸かせました。
思わず伊原木県知事が「鳥取県では笑いも教育に入っているんですか?」と尋ねるなど、和気あいあいとしたムードが続きます。
なお、今回発表されたご当地丼は2024年4月25日(木)から5月6日(月祝)まで期間限定、1日5食限定、各3,000円(税込)で販売されるので、気になる方はぜひ召し上がってみてください。
最後はゲストの3人だけで質疑応答。当イベントの率直な感想を聞かれたよしこさんが「両県の人柄のよさがわかったかなと思います。あったかくてアットホームで、知事も朗らかなので楽しかったです」と言うと、まひるさんが「鳥取県民はとっとり(おっとり)」と返し、「さっき言おうとしたら平井県知事に妨害されちゃって(笑)」と暴露。
また、「アンテナショップのリニューアル」にちなんで「自身、もしくは相方にリニューアルしてほしいことは?」という質問に対して、まひるさんは自身の髪色を挙げていました。というのも、4,5年間黒髪にしているのに、世間に浸透しておらず、未だに金髪の印象が強いのだそう。
イベント前に高橋さんにも「まひるさんって黒髪でしたっけ?」と聞かれたそうで、しかし高橋さんからは1年前にも同じ質問をされたと憤り、「金髪に戻そうかな」とつぶやいていました。これには高橋さんも「衣装が黄色だから金髪のイメージが強いのかも」とたじたじ。
また高橋さんは、滑舌をよくしたいということで「舌を切る手術が気になっている」と明かしました。今後、芝居をしていくうえで改善したいと悩まれているそうですが、そのフレーズのインパクトに、まひるさんは「ネットニュースに『高橋大輔、舌を切る』って載っちゃいますよ!」と笑っていました。
それぞれ本当に“リニューアル”するかどうかはわかりませんが、今後の3人の新たなご活躍に期待したいですね。
当記事はアンテナショップ「とっとり・おかやま新橋館」リニューアルオープンイベントに取材訪問し、作成いたしました。
トークセッション登壇者:
ガンバレルーヤ(よしこさん、まひるさん)
高橋 大輔さん
鳥取県知事 平井 伸治さん
岡山県知事 伊原木 隆太さん
東京生まれ、渋谷ラバー。2011年小説『空のつくりかた』刊行。その後アパレル企業のコピーライティングをしたり、webメディアを立ち上げたり。最近の悩みは、趣味が多すぎてなにも極められないこと。でもそんな自分が好きです。