アンバサダー契約とは?契約金や期間、メリットなどを詳しく解説
#IPマーケティング
2024.11.15

アンバサダー契約とは?契約金や期間、メリットなどを詳しく解説

「アンバサダー契約とは?」「アンバサダー契約を締結するにはどれくらいの金額がかかる?」「アンバサダー契約とスポンサー契約の違いは?」といった疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。

アンバサダー契約とは、芸能人やアスリートなどの著名人に、自社の広告塔になってもらう契約のことです。

本記事では、アンバサダー契約の概要やアンバサダー契約締結にかかる金額相場、スポンサー契約との相違点について解説します。

アンバサダー契約を締結するメリットについても触れているので、企業のPRを検討されている方はぜひ参考にしてください。

コストを抑えてアンバサダー契約したい場合は、タレントサブスクを利用することもおすすめです。タレントサブスクとは、毎月定額制でタレントの写真素材を利用できるサービスのことです。

INDEX
  1. アンバサダー契約とは
  2. アンバサダー契約とスポンサー契約の違い
  3. アンバサダー契約を締結する3つのメリット
  4. アンバサダー契約の契約金
  5. アンバサダー契約の費用が気になるならタレントサブスクも検討しよう
  6. アンバサダー契約の契約期間
  7. アンバサダー契約を実施している企業の事例
  8. アンバサダー契約を通じて企業の魅力を効果的にPRしよう

アンバサダー契約とは

アンバサダー契約とは、著名人に自社の広告塔になってもらう契約のことです。「著名人」には、以下のような人が挙げられます。

  • 芸能人
  • アスリート
  • 芸人
  • モデル
  • 政治家
  • インフルエンサー

アンバサダー契約の内容としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 自社イベント出演
  • 自社についてSNSで告知・発信
  • 商品パッケージや広告への出演

アンバサダーを通じて、自社の商品やサービスの魅力を効果的にPRできます。著名人とアンバサダー契約を締結すると、世間からの注目を集めやすくなるためです。

ただし、著名人であれば誰でもよいわけではありません。アンバサダーを選ぶ際は以下の点に注目してみましょう。

注目すべき点

理由

企業のファンである・愛着を持っている

企業や商品・サービスの魅力が消費者に伝わりやすいため

企業のターゲット層とアンバサダーのファン層が一致している

アンバサダーの声が響きやすく、高いマーケティング効果を期待できるため

世間の好感度が高い

企業のイメージアップにつながるため

自身のSNSで情報発信ができる

アンバサダーの声がファンに直接伝わりやすく、拡散されやすいため

アンバサダーに企業のイメージに合った著名人を選ぶことで、マーケティング効果を最大化できます。あらかじめ選定基準を明確にしたうえで、アンバサダーの選定を行いましょう。

なお、アンバサダーについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

アンバサダー契約とスポンサー契約の違い

アンバサダー契約とスポンサー契約の違いは以下のとおりです。

アンバサダー契約

スポンサー契約

期間

中長期的

短期的なことが多い(中長期のケースもあり)

役割

企業・商品の顔になる

経済・物資援助の対価として、企業の商品やサービスの魅力を伝える

目的

企業のブランディング強化・商品やサービスの認知度向上

企業のブランディング強化・個別商品の販売促進

主な活動

日常生活で実際に企業の商品やサービスを利用し、魅力をアピールする

宣伝活動の一環として、各媒体で企業の商品やサービスの魅力をアピールする

両者とも企業が著名人と締結する契約ですが、求められる役割や目的が微妙に異なります。混同しやすいので、それぞれの特徴を理解したうえで、より効果的な契約を選択する必要があります。

アンバサダー契約を締結する3つのメリット

アンバサダー契約を締結するメリットは以下の3つです。

  • 企業のブランディングを強化できる
  • 商品やサービスの認知度を向上できる
  • 売り上げアップが期待できる

それぞれについて、詳しく解説していきましょう。

企業のブランディングを強化できる

アンバサダー契約の締結により、企業のブランディングを強化できます。

著名人とアンバサダー契約を締結することで世間からの注目を集めやすくなり、ブランドのイメージ向上につながる可能性が高まるためです。

タレントなど著名人の信頼度が高い日本においては、アンバサダーのポジティブなイメージが、そのまま企業のイメージに反映されやすいです。効果的にブランドイメージを向上するには、好感度が高く、企業のイメージに合った著名人を起用することが求められます。

また、著名人とアンバサダー契約を締結できるくらい信頼度の高い企業であることもアピール可能です。

なお、ブランディングについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

商品やサービスの認知度を向上できる

著名人をアンバサダーに起用すると、商品やサービスの認知度が向上します。著名人の影響力は大きく、メディアに取り上げられたりSNSで拡散されたりするためです。

また、数多くの競合他社の広告や商品の中で埋もれにくくなる効果も期待できます。パッケージやバナーなどにアンバサダーが写っていれば、目に留まりやすいでしょう。

PRしたい商品やサービスのターゲット層に人気のある著名人をアンバサダーに起用すると、より効果的です。

売り上げアップが期待できる

アンバサダー契約のメリットとして、企業の売り上げアップが期待できる点も挙げられます。

著名人の信頼度が高い日本では、アンバサダーの起用によって商品やサービスの信頼度も高まると考えられるためです。購入前の不安への最後の一押しとして機能し、結果的に売り上げアップに貢献してくれるでしょう。

また、アンバサダーのファン層からの購買も期待できます。推し活文化の発展に伴い、これまで以上に根強いファンの購買意欲が高まっているからです。

アンバサダー契約の契約金

アンバサダー契約の契約金の目安は以下のとおりです。

著名人のランク

契約金の相場

大物タレント

約3,000万円~1億円

中堅タレント

約1,000万円~3,000万円

若手タレント

約50万円前後

芸歴や知名度が上がるほど大きな効果が見込めますが、その分費用も高くなります。アンバサダーとして依頼する活動内容によっても金額は異なるので注意が必要です。

また、契約金以外にも以下のような費用が発生します。

  • 撮影費
  • 交通費
  • ヘアメイク費
  • ケータリング費
  • イベントへの出演費

イベントへの出演料は、内容によっては大きなコストとなる可能性があります。

契約金以外にも費用が発生することをふまえたうえで、アンバサダーの起用を検討しなければいけません。

なお、芸能人のキャスティングについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

アンバサダー契約の費用が気になるならタレントサブスクも検討しよう

著名人とアンバサダー契約を締結するには多額の費用がかかるため、低コストに抑えたい場合はタレントサブスクを検討しましょう。タレントサブスクは、すでに用意された著名人の素材を利用する仕組みなので、従来の手法よりも安価にアンバサダー起用ができるからです。

通常、アンバサダー契約の契約期間は1~3年といわれています。どの程度の効果が出るかわからないまま、高額な金額を伴う契約を締結しなければいけません。

タレントサブスクのSkettt(スケット)なら、タレントの素材を月額20万円から利用できます。最短1か月から利用できるため、アンバサダー契約の効果を検証して継続するかどうかを判断可能です。

Sketttは、俳優・女優・アーティスト・芸人・アスリートなどさまざまなジャンルのタレントが登録しています。100社以上のタレント事務所とのコネクションにより、3,000名以上のタレントへ交渉が可能です。

著名人を活用したマーケティングの包括支援も実施しており、クリエイティブ制作や効果検証などにも対応しています。

なお、Sketttについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

また、タレントサブスクについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

アンバサダー契約の契約期間

アンバサダー契約の契約期間は、通常1~3年のケースが多いです。中長期的な起用によって、企業のブランドイメージ醸成に寄与するからです。

互いの相性がよければ、より長期的な付き合いになることもあります。たとえば、ミキプルーンの三基商事は、中井貴一さんをアンバサダーとして25年以上起用しています(2024年時点)。

ただし不祥事などが原因で、契約期間中であっても契約終了となることもありえます。犯罪や非行はもちろんのこと、SNSでの不適切な発言によってイメージ低下などすれば契約途中終了もやむなしでしょう。

2021年、KONAMIは自社カードゲームのアンバサダーであったFCバルセロナ所属のサッカー選手、グリーズマン氏との契約を解除しました。その理由は、日本人やアジア人に対する差別と判断されかねない動画を公開したためです。

アンバサダーは企業の顔になるため、不祥事により契約解除に至る可能性も考慮する必要があります。

参照:日本経済新聞「コナミ、「バルサ」選手とアンバサダー契約解除

アンバサダー契約を実施している企業の事例

アンバサダー契約を実施している企業の例として以下4社を紹介します。

  • 伊藤園
  • KONAMI
  • 日本赤十字社
  • BELTA

伊藤園

引用:伊藤園「大谷選手グローバルアンバサダー契約について
COPYRIGHT © ALL RIGHTS RESERVED ITO EN,LTD

伊藤園は2024年11月現在、人気商品「お~いお茶」のグローバルアンバサダーとして大谷翔平選手を起用しています。大谷選手は、日本で活躍していたころから「お~いお茶」の愛飲者であったことがきっかけです。

2024年5月1日、大谷選手と「お~いお茶」の契約締結が発表されたことで、伊藤園の株価は前日終値より141円高になりました。また、2024年6月の決算説明会において「お~いお茶」の需要が急増していることを本庄大介社長が発表しています。

伊藤園は大谷選手とともに“Green Tea for Good”を展開すると発表しました。Green Tea for Goodとは「お茶で世界を美しく」をモットーに、森林・水・生物などの保全活動を行う社機貢献の一環です。

2024年7月8日からは、パッケージに大谷選手が描かれた「大谷翔平ボトル」を日本全国で販売開始しました。海外でも順次発売される予定です。

また、10月1日は「日本茶の日」と伊藤園が定めており、全国の店頭に和装姿の大谷翔平選手の等身大パネルが登場しました。

参照:伊藤園「大谷選手グローバルアンバサダー契約について
参照:伊藤園「Green Tea for Good
参照:THE ANSWER「“大谷効果”で株価「141円」上昇 伊藤園の値動きにネット驚き「株価も上げる破壊力」
参照:食品新聞「オオタニサン効果 「お~いお茶」需要急増 東北で異常値 全国的には指名買い 伊藤園・本庄大介社長が語る

KONAMI

引用:KONAMI「パワプロ30周年×プロスピ20周年 アニバーサリー
©2024 Konami Digital Entertainment

KONAMIは、人気野球ゲーム「パワフルプロ野球(パワプロ)」と「プロ野球スピリッツ(プロスピ)」のアンバサダーに大谷翔平選手を起用しています。

2024年に「パワプロ」シリーズは30周年、「プロスピ」シリーズは20周年を迎えました。二刀流により野球の可能性を広げ、野球振興に取り組む大谷翔平選手の姿勢に共感し、記念すべき年に起用したのです。

KONAMI公式ホームページでは、「野球しようぜ!」のメッセージとともにインタビュー動画が掲載されており、大谷選手の野球に対する熱い想いを感じられます。

2024年9月に大谷選手が「ホームラン数51ー盗塁数51」に到達した際、パワプロ・プロスピ公式Xは大谷選手に向けた祝福メッセージを発信しました。するとX上で「パワプロ」がトレンド入りしたため、パワプロの注目度を上昇できたと考えられます。

KONAMIは大谷翔平選手とともに、野球界をさらに盛り上げるため共に歩む方針です。

参照:KONAMI「2024年に30歳を迎える大谷翔平選手がKONAMI野球ゲームアンバサダーに就任
参照:東京中日スポーツ「大谷翔平、“ゲーム超え”の大爆発に『パワプロ』公式Xも舌を巻く「こんなのパワプロでもそうそうできないでやんすよ」

日本赤十字社

引用:日本赤十字「上白石萌音さん、日赤公式アンバサダーに就任!
Copyright © 2021 Japanese Red Cross Society All rights reserved.

日本赤十字社は2024年11月現在、女優の上白石萌音さんをアンバサダーに起用しています。2022年に上白石萌音さんが日本赤十字社のCMナレーションをしたことがきっかけとなりました。

アンバサダー就任コメントでは、コロナ禍も人々のために働き続けた赤十字社の存在に心を動かされたと想いを語っています。

上白石萌音さんは実際に防災セミナーや普及活動の現場を見学し、自身の思いを込めてメッセージを伝えています。テレビCMやポスター、リーフレットなどにも登場し、活動への参加と支援を呼びかける姿が印象的です。

日本赤十字社はYouTubeに250本以上動画を公開していますが、再生数上位5本中3本が上白石萌音さんが出演する動画です(2024年11月時点)。

参照:日本赤十字社「上白石萌音さん、日赤公式アンバサダーに就任!
参照:日本赤十字社「赤十字運動月間
参照:日本赤十字社公式YouTube(人気の動画)

BELTA

引用:BELTA「「迷うことなく選んだ」 田中理恵さんにインタビュー
© 2013-2024 BELTA Co., Ltd. All rights reserved.

BELTAは、ベルタ葉酸サプリシリーズの公式アンバサダーとして元体操選手の田中理恵さんを起用しています。

2023年にBELTAの公式アンバサダーに起用された際、田中理恵さんは第二子を妊娠中でした。アンバサダー就任前から長年ベルタの商品を愛用しており、第一子を妊娠中もベルタ葉酸サプリを飲んでいたそうです。

日本では生まれてくる子どもの健康のため、妊娠の可能性がある女性に対して葉酸の摂取を推奨しています。BELTAも女性に向けて葉酸の摂取を促す活動を行っており、ベルタ葉酸サプリの愛用者である田中理恵さんを起用しました。

アンバサダー就任報告のYouTube動画は、2024年11月時点で17万回以上視聴されています。

BELTAは以前にも、板野友美さんや菊地亜美さんなど妊娠を発表したタレントを起用することで、葉酸摂取の重要性をPRしています。

アンバサダー契約を通じて企業の魅力を効果的にPRしよう

アンバサダー契約の締結により、企業のブランディング強化や商品・サービスの認知度向上が期待できます。アンバサダー契約の意味や契約金、メリットなどを理解したうえで検討しましょう。

著名人とアンバサダー契約を締結するには多額の費用がかかります。低コストに抑えたい場合はタレントサブスクの活用も検討されてはいかがでしょうか。

タレントサブスクのSketttは、月額20万円から利用できます。Sketttへの依頼相談実績は5,000社を突破しており、大手企業から中小企業、地方企業まで幅広く対応しています。

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