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「『ウルトラマン』は海外人気が高い?」「『ウルトラマン』の今後の海外展開の方針は?」
『ウルトラマン』が海外でどれくらい人気なのか、気になっている方もいるのではないでしょうか。『ウルトラマン』は特撮アニメとしての評価が高く、日本に限らず海外でも人気のある作品です。
本記事は、『ウルトラマン』シリーズが日本だけでなく海外でも人気が高い理由や、とくに人気の国や地域、今後の海外展開の方針を解説します。『ウルトラマン』がなぜ海外でも人気があるか気になる方は、ぜひ最後までお読みください。
『ウルトラマン』は海外人気が高く、とくに中国で支持されています。
円谷プロダクションは、中国においての『ウルトラマン』シリーズの人気上昇に伴い、以下の施策を進めています。
この結果、2022年の第3四半期の中国におけるマーチャンダイジングライセンス収入は、前期比の310%以上増加しました。
2024年7月に放送を開始した最新のテレビシリーズ『ウルトラマンアーク』は、英語の他、以下の国で現地語吹き替え版の同時期放送・配信が開始されています。
また、YouTubeウルトラマン公式チャンネルを含む配信サイトで、以下の11言語の字幕版が同時期に放送・配信予定です。
Netflix(ネットフリックス)にて2024年6月から世界中に配信しているCGアニメーション長編映画の『Ultraman:Rising』は、とくにヨーロッパで人気が高いです。実際にヨーロッパの20以上の国と地域で、週間ランキングの上位10位に入りました。
さらに、アメリカの映画評論サイト「RottenTomatoes」の観客スコアは91%を獲得しています(2025年1月20日時点)。こういった実績などから『ウルトラマン』は海外人気が高い作品といえるでしょう。
参照:東洋経済オンライン「60年愛される「ウルトラマン」中国で人気の必然」
参照:円谷プロダクション「新テレビシリーズ『ウルトラマンアーク』日本時間2024年7月6日(土)あさ9時 テレ東系6局ネット発・11言語対応で世界同時期放送&配信スタート!」
参照:円谷プロダクション「「ウルトラマン カードゲーム」世界23ヶ国・地域に展開拡大、製品第2弾 2025年1月に発売決定」
参照:Rotten Tomatoes「Ultraman: Rising」
『ウルトラマン』の人気が高い国・地域は、以下のとおりです。
それぞれの国・地域における、人気の状況を紹介します。
近年、とくに中国で『ウルトラマン』の人気が高まっています。
中国において最初に『ウルトラマン』が放送されたのは、1993年1月です。翌年の1994年に開催されたウルトラマンショーに10万人が集まったと、当時の日本の新聞でも紹介されたそうです。
この人気にさらに火がついたのは、2021年に動画共有サイト「ビリビリ動画」で、『ウルトラマンティガ』が配信されたことがきっかけ。「ビリビリ動画」のメインユーザーは1990年代生まれのため、小学生のころに『ウルトラマンティガ』を観ていた方々がまた「懐かしい」と沸きました。
2022〜2023年にかけて上海市・大連市・成都市で、店舗やレストランから構成されるウルトラマンのテーマ館がオープンしています。2023年には、上海市にウルトラマンをテーマにしたホテルも開業しており、中国における人気の高さがわかります。
参照:CINRA「ウルトラマンの中国人気。20、30代の心を掴む理由とは? ヒーロー像や精神性に惹かれるファンの声」
参照:週刊金曜日オンライン「中国で大人気の「ウルトラマン」 トレカ長者企業あらわる」
アメリカにおいても『ウルトラマン』は人気が高い作品です。初めてテレビ放送されたのは1966年でした。
1987年に、円谷プロダクションとアメリカのアニメ制作会社であるハンナ・バーベラ・プロダクションが提携した『ウルトラマンUSA』が放送された際、子ども向け映画において第3位の視聴率を記録しています。
また2023年開催の「ニューヨーク・コミコン」のなかで『ウルトラマン・ブレーザー』のスペクタクルライブが行われると、400席以上の座席が満席となるなど、人気の高さがうかがえます。
参照:Yahoo!ニュース「【アメリカは日本の特撮怪獣番組をどう見ていた?】外国で特撮ヒーロー・怪獣達が大衆人気を得た背景とは?(二重作昌満)」
参照:週刊NY生活「ウルトラマン登場、NYコミコンでライブ」
『ウルトラマン』の海外人気が高い理由には、以下の4つが考えられます。
なぜ人気が高い理由といえるのか、順に見ていきましょう。
普遍的なテーマを軸にしている点が、『ウルトラマン』の海外人気が高い理由の一つです。
円谷プロダクションの塚越隆行会長兼CEOは、ウルトラマンのストーリーで大切にしている普遍的なものについて以下のように語っています。
”家族や仲間、コミュニティーとの関わり方や、宇宙規模で地球とどう向き合うかという問題”
引用:日経ビジネス「ウルトラマンはなぜ60年にわたって愛され続けてきたのか」
『ウルトラマン』シリーズで描かれている問題は、国や性別、年齢を問わず、誰もが人生のなかで抱えているテーマです。実際に、中国ではファンからこういった声があがっています。
”新世代の『ウルトラマン』シリーズでは、ウルトラマンと変身前の人間が一緒に思考したり交流する過程が描かれています。内容も昭和のシリーズと比べると、親族に対する想いや友情が強調されて描かれています。この点が魅力ですね。”
”昭和の『ウルトラマン』シリーズでは、当時の社会問題や時代背景が描かれている作品が多いです。戦争や差別問題や環境破壊など。子どものときはまったく意識していなかったのですが、大人になって改めて見直してみて、脚本家の経験やバックグラウンドと大きな関係性があることを知り、作品の深さを感じました。”
引用:CINRA「ウルトラマンの中国人気。20、30代の心を掴む理由とは? ヒーロー像や精神性に惹かれるファンの声」
普遍的なテーマを大切にしながら作品を制作している点が、世界中で『ウルトラマン』の人気が高い理由といえます。
時代背景を反映させた設定の怪獣たちも、『ウルトラマン』の人気を高めている存在です。ウルトラマンと敵対する怪獣には、以下のような要素が盛り込まれています。
それぞれバックストーリーを持つ点が、海外のモンスターとの相違点です。
最新のテレビシリーズ『ウルトラマンアーク』には、完全バーチャルの怪獣「インターネット・カネゴン」が登場します。「インターネット・カネゴン」は、『ウルトラマンアーク』の世界の決済アプリ「ホシペイアプリ」で試験的に実装されていた、開発中の自立型AIです。
VTuberとして動画配信もしており、投げ銭のために視聴者の要求にどこまでも応えてトップ配信者になる様子が描かれています。
また、「インターネット・カネゴン」は投げ銭で得た電子通貨を食べるだけで使いません。お金が市場で循環せず物価高となる様子など、現代の社会情勢を風刺するかのような内容も見どころです。
参照:円谷プロダクション「Ⅴ怪獣 インターネット・カネゴン」
実写とミニチュアセットによる特撮で、リアリティを持たせることにこだわりぬいた円谷プロダクションの技術も、人気の理由です。
現在ほどCGの技術が発達していなかった時代は、建物など現物の25分の1サイズの模型を制作し、ウルトラマンと怪獣が戦う様子を撮影していました。特撮の映像にリアリティを持たせるために、最新の技術や素材をいち早く取り入れるなど、絶えず工夫と勉強が欠かせません。
クオリティの高い作品を作るために、1本あたり2,000万円を超える資金が必要だったのに対し、テレビ局から支払われる費用は数100万円程度だったため、円谷プロダクションの持ち出しで特撮を進めていた時期もあったそうです。
1970年代に『ウルトラマン』が世界に広まりはじめた当時、国産アニメを作る国はありましたが、良質な特撮番組を毎週放映している国は日本の他にない状況でした。特撮番組を作る技術のある国は少なかったため、ウルトラマンは世界の100を超える国・地域で放映されてきたと考えられます。
円谷英二氏は、世界的な特殊撮影技術の第一人者であり、独自の技術で特撮映画界に多大な功績を残したことから「特撮の父」「特撮の神様」とも呼ばれる人物です。『ウルトラマン』もクオリティの高い特撮番組として、世界中の特撮ファンの人気を集めています。
参照:MAG2NEWS「なぜウルトラマンは今もなお世代を超えて愛され続けるのか?」
参照:朝日新聞GLOBE+「ウルトラマン、仮面ライダー…特撮が海外で人気 タイでは「ラーマーヤナ」影響?」
参照:CINRA「ウルトラマンの中国人気。20、30代の心を掴む理由とは? ヒーロー像や精神性に惹かれるファンの声」
参照:円谷プロ公式サイト「創業者・円谷 英二」
ハリウッドを代表するクリエイターにファンが多いことも、『ウルトラマン』の海外人気が高い理由です。
アカデミー賞受賞作である『シェイプ・オブ・ウォーター』、『パシフィック・リム』などのギレルモ・デル・トロ監督もその一人です。『ウルトラマン』シリーズに、大きな影響を受けたと公言しています。
Netflixにて2024年6月に世界配信が開始された『Ultraman:Rising』に向けて動画メッセージも発信しています。また今作の制作に際して、ギレルモ・デル・トロ監督がアドバイスしたと報じられました。
また『シザーハンズ』『チャーリーとチョコレート工場』などで知られるティム・バートン監督は、ウルトラ怪獣の大ファンとして有名です。2014年11月〜2015年1月に日本で開催した展覧会「ティム・バートンの世界」で、ウルトラ怪獣の「ピグモン」や「ガンQ」をモチーフにした作品が展示されました。
参照:円谷プロ公式サイト「Netflix映画『Ultraman: Rising』、ギレルモ・デル・トロ監督メッセージ動画が到着! Netflix週間グローバル、世界12の国と地域でTOP10入り!海外メディアからも高評価を獲得」
参照:円谷プロ公式サイト「「ウルトラ怪獣はマイファミリー!」展覧会『ティム・バートンの世界』のオープニングセレモニーでウルトラ怪獣と映画界の奇才 ティム・バートン氏がついに初対面!」
円谷フィールズホールディングスは、今後の海外展開として、以下3つの国や地域でMDライセンス事業の強化をグループ成長戦略に掲げています。
どのような海外展開が予想されるか、一つずつ見ていきましょう。
『ウルトラマン』シリーズの中国国内における継続的な露出で認知拡大し、MDライセンスの強化を図る方針が公表されています。MDライセンスとは、マーチャンダイジングライセンスの略で、『ウルトラマン』のキャラクター商品を販売できる権利のことです。
海賊版対策としての低単価のカードや玩具、アパレルなどでライセンシーが増加傾向にあります。
また中国の主要な配信プラットフォームで、約60タイトルの作品を配信し、露出を増やしています。視聴回数がのべ1,200億回を超えるなど、ウルトラマンシリーズの作品が継続的に露出することで、認知が広がり、ライセンシーの増加にもつながりました。
参照:円谷フィールズホールディングス「グループ成長戦略(中期経営計画)/コンテンツ&デジタル事業領域」
中国以外のアジア圏で人気を高め、MDライセンス事業を強化する方針が公表されています。
とくに中国を除いたアジア圏でSNSを強化し、『ウルトラマン』の認知拡大を図る方針です。以下のような対策により、インドネシア、マレーシア、タイ、シンガポールで、ウルトラマンの人気が高まっています。
実際に、YouTubeのウルトラマン公式チャンネルの登録者数は、日本人が約50万人に対してそのほかのアジア圏において倍以上の約114万人が登録しています。円谷フィールズホールディングスは、アジア圏でまだ成長の可能性があると見ており、今後さらにライセンシーを拡大する方針です。
参照:円谷フィールズホールディングス「グループ成長戦略(中期経営計画)/コンテンツ&デジタル事業領域」
北米は、市場開拓のための基盤を構築している最中です。日本国外におけるウルトラマンの利用権については、2018年に円谷フィールズホールディングスがユーエム株式会社との訴訟に勝利して得たばかりのためです。
円谷フィールズホールディングスは、勝訴が北米市場への進出のチャンスととらえ、以下のように位置付けてMDライセンス事業の拡大を図っています。
2018~2021年 | 準備期間 |
---|---|
2022~2024年 | 基盤構築期間 |
2025年以降 | 躍進期 |
参照:円谷フィールズホールディングス「グループ成長戦略(中期経営計画)/コンテンツ&デジタル事業領域」
参照:円谷プロダクション「米国訴訟(勝訴判決)に関するお知らせ」
2022年にNHK BSプレミアムが実施した「全ウルトラマン大投票」の結果、人気が高いウルトラヒーローは、以下のとおりです。
NHK BSプレミアムは順位別の獲得票数など、詳細は公表していません。投票は日本国内に限らず、世界各国から可能な状態でした。このため、日本国内外を問わず、世界で人気のウルトラヒーローが上位にランクインしていると考えられます。
参照:NHK「全ウルトラマン大投票」
参照:円谷プロダクション「投票総数355,563票!「全ウルトラマン大投票」の投票結果を発表!気になる1位は・・・!?」
1996年に放映された作品『ウルトラマンティガ』において、地球平和連合「TPC」の特捜チーム「GUTS」のマドカ・ダイゴ隊員が変身した姿がウルトラマンティガです。
3,000万年前の光の巨人が、現代に甦ったとされています。ウルトラマンティガの詳細データは、以下のとおりです。
身長 | 53m |
---|---|
体重 | 4万4,000t |
最大飛行速度 | マッハ5 |
出身地 | 不明 |
必殺技 | ゼペリオン光線 |
参照:円谷プロダクション「ウルトラマンティガ」
1967年に放映された『ウルトラセブン』に登場する、ウルトラヒーローです。偶然出会った、地球防衛軍「TDF」の「ウルトラ警備隊」隊員モロボシ・ダンの勇気に心を打たれて、その姿で地球にとどまることを決意しました。
「ウルトラ兄弟」の一員で、ウルトラマンゼロの父にあたります。ウルトラセブンの詳細データは、以下のとおりです。
身長 | 40m(ミクロ化できる) |
---|---|
体重 | 3万5,000t |
最大飛行速度 | マッハ7 |
出身地 | M78星雲・光の国 |
必殺技 | エメリウム光線 |
参照:円谷プロダクション「ウルトラセブン」
2020年放映の『ウルトラマンZ(ゼット)』に登場する、ウルトラヒーローです。М78星雲・光の国の宇宙警備隊に所属しています。
地球においての姿は、対怪獣ロボット部隊「ストレイジ」に所属するナツカワハルキ隊員です。ウルトラマンゼロに憧れており、弟子と名乗っています。
ウルトラマンゼットの詳細データは、以下のとおりです。
身長 | 52m |
---|---|
体重 | 3万3,000t |
最大飛行速度 | 不明 |
出身地 | 不明 |
必殺技 | ゼスティウム光線 |
参照:円谷プロダクション「ウルトラマンゼット」
2009年公開の、映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』に登場するウルトラヒーローで、ウルトラセブンの子どもです。ウルトラマンレオ・アストラ兄弟のもとで修業後、シリーズ史上初の、悪に身を堕としたウルトラ戦士「ウルトラマンベリアル」との戦いで一人前の戦士として認められた経緯があります。
ウルトラマンベリアルを追って向かったアナザースペースで、伝説の鎧「ウルティメイトイージス」を得て、ベリアル銀河帝国の野望を打ち砕きました。後に盟友らと「ウルティメイトフォースゼロ」を結成します。
ウルトラマンゼロの詳細データは、以下のとおりです。
身長 | 49m |
---|---|
体重 | 3万5,000t |
最大飛行速度 | マッハ7 |
出身地 | M78星雲・光の国 |
必殺技 | ゼロツインシュート |
参照:円谷プロダクション「ウルトラマンゼロ」
1966年に放送された『ウルトラマン』に登場する、初代のウルトラヒーローです。宇宙怪獣ベムラーを追って、地球にやってきました。
謎の赤い球と衝突して事故死した、特別チーム・科学特捜隊のハヤタ隊員の姿を借りて地球にとどまります。ウルトラマンの詳細データは、以下のとおりです。
身長 | 40m |
---|---|
体重 | 3万5,000t |
最大飛行速度 | マッハ5 |
出身地 | M78星雲・光の国 |
必殺技 | スペシウム光線 |
参照:円谷プロダクション「ウルトラマン」
日本貿易振興機構(ジェトロ)による、動画視聴数をもとにした中国で人気が高い日本のアニメは、以下のとおりです。
中国における人気の状況を、紹介します。
参照:日本貿易振興機構(ジェトロ)上海事務所「2023年度日系コンテンツ企業の中国ビジネス展開報告書」p30
日本貿易振興機構(ジェトロ)の調査によると、中国最大の動画配信サイトBilibiliにおける2024年1月10日時点で『名探偵コナン』の総視聴回数は10億回以上に上り、2位の『SPY×FAMILY』に1.7倍近い差を付けています。
『名探偵コナン』は、黒ずくめの男たちに飲まされた薬の副作用で、小学1年生の姿になった高校生探偵の工藤新一が、数々の事件を解決していくストーリーです。
1994年に小学館の「週刊少年サンデー」で連載開始、テレビアニメは2年後の1996年に放送を開始しました。2021年に公開された、劇場版の『名探偵コナン 緋色の弾丸』は、世界22の国と地域で同時公開されるなど、海外人気が高いアニメです。
『名探偵コナン』シリーズの海外人気についてはこちらの記事をご参照ください。
参照:日本貿易振興機構(ジェトロ)上海事務所「2023年度日系コンテンツ企業の中国ビジネス展開報告書」p30
参照:株式会社小学館集英社プロダクション「名探偵コナン」
参照:アニメーションビジネス・ジャーナル「『名探偵コナン 緋色の弾丸』22カ国・地域で国内外同日公開、アジア・中東・ヨーロッパ」
日本貿易振興機構(ジェトロ)の調査によると、中国最大の動画配信サイトBilibiliにおける『SPY×FAMILY』の総視聴回数は約6億回です(2024年1月10日時点)。
『SPY×FAMILY』は、集英社が提供する本格マンガ雑誌サービスの「少年ジャンプ+」にて、2019年3月に連載が開始されました。
スパイの父・殺し屋の母・超能力者の娘・予知能力がある犬による、偽装家族の姿を描いた、スパイアクションコメディです。連載開始後すぐ人気が高まり、以下のようなランキングで1位を獲得しています。
2024年12月に公開された『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』は、英語吹き替え版も上映され、週末の3日間のみで興行収入480万ドルに達しました。
参照:日本貿易振興機構(ジェトロ)上海事務所「2023年度日系コンテンツ企業の中国ビジネス展開報告書」p30
参照:PR TIMES「シリーズ累計発行部数3,600万部突破の大ヒットマンガ『SPY×FAMILY』(著・遠藤達哉)が「かまいたちの夜」とコラボ!? 14巻発売記念で限定WEBコンテンツを9月4日(水)から公開!」
参照:映画.com「「劇場版 SPY×FAMILY CODE: White」が5位デビュー! 「エクス・マキナ」監督作V2【全米映画ランキング】」
なお、『SPY×FAMILY』の海外人気についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
日本貿易振興機構(ジェトロ)の調査によると、中国最大の動画配信サイトBilibiliにおける2024年1月10日時点で『BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-』の総視聴回数は約3.6億回です。
2014年に連載が終了した『NARUTO -ナルト-』の息子の物語で、2016年に『週刊少年ジャンプ』にて連載を開始しました。2019年以降は、『Vジャンプ』で連載しています。
日本の忍者の人気が高いことも、『NARUTO -ナルト-』に続いて『BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-』が海外で人気が高い理由と考えられます。
参照:日本貿易振興機構(ジェトロ)上海事務所「2023年度日系コンテンツ企業の中国ビジネス展開報告書」p30
参照:ITmedia「「NARUTO」11月に連載完結 15年間の歴史に幕」
参照:コミックナタリー「「BORUTO」第二章がVジャンプでスタート 20巻まで全話無料公開も」
近年、『ウルトラマン』は、海外人気が高く、とくに中国で人気が高まっています。中国以外のアジア圏においても、円谷プロダクションの戦略により知名度が上昇している状況です。
北米では『ウルトラマン』の権利を巡る訴訟があったため、2024年現在は基盤を構築する時期に位置付けられています。今後、躍進期に移行することにより『ウルトラマン』の海外人気は、ますます高まっていく見込みです。
IPにまつわる知識・ニュースを随時発信しています。